日本において、歯を失う原因の第1位は歯周病です。しかも全体の41.8%と半数近くの歯が歯周病によって失われています。
歯周病は「サイレントキラー」といわれ、初期段階では自覚症状があまり出ないため、気がつかないうちに進行してしまいます。
痛みや歯の揺れといった自覚症状が出てくるころには、重度の歯周病に罹っているケースが多くあります。
軽度の歯周病を含めるとほとんどの成人が歯周病に罹っているといわれています。
ところで、歯周病とはどのような病気なのかご存じでしょうか?…簡単に説明しますと、細菌により歯を支えている骨が溶けていく病気です。
歯肉の病気だと認識している方も多いようですが、まず歯肉炎を起こして、その細菌がどんどん歯肉の中を進み、歯の骨まで到達します。
そして徐々に歯の骨を溶かしていきます。一度溶けてしまった骨はなかなかもとには戻りません。
歯石や歯垢などの細菌のすみかを除去して、正しい歯ミガキを行うことで予防と進行抑制ができますので、早めに歯医者に受診することをお勧めします。